論文:Association between Baseline Osteoarthritic Features on MR Imaging and Clinical Outcome after Genicular Artery Embolization for Knee Osteoarthritis

(発表年:2021年)

CLINICAL STUDY

オクノクリニックとエラスムス大学の共著論文では、変形性膝関節症に対する運動器カテーテル治療に関する研究が紹介されています。

この研究では、54人の変形性膝関節症患者を対象に、治療前のMRI画像と治療結果の関連性を調査しました。その結果、治療前のMRI所見で膝関節の軟骨のすり減りや関節内の水の溜まり、骨髄のダメージがある場合、カテーテル治療の効果が比較的低いことが示されました。

残念ながら患者様の抱える違和感や痛みをきれいにすべて取り除くという治療法の確立はなされていませんが、治療前段階における治療の適応・非適応の判断、またその要因を明らかにするこうした研究は、患者様にとって最適な治療法を見つけ選択するための重要な情報となり得る貴重な研究となりました。